スティーズレーシングデザインの最先端技術、ダイワのカーボン加工の技術、新しくなったエアーセンサーガイドシステム、カーボン素材の事などRD7011HRBを例にあげてレビューしたいと思います。
スティーズレーシングデザインのカーボン技術
SVF COMPILE-Xナノプラス
カーボンロッドは、薄いカーボンのシートを鉄の棒に巻き付けて、カーボンシートに塗られている樹脂を、専用の釜に入れ、熱を加えてカーボンシート同士を接着させる事で形を作っています、ダイワのSVF COMPILE-Xは、カーボンを定着させる工程で、日本以外では工場を作っていない特別な方法で、カーボン内の樹脂を必要な量だけを残し必要ない部分を排除、カーボンの密度を上げて、高弾性、高感度のロッドが生まれます。
その工程を経て作られたロッドが、SVF COMPILE-Xと呼ばれ、赤い刺し色で見分ける事が出来ます。
※SVF COMPILE-Xの7011H-MHFB-SV ハリアーだとこんな刺し色
スティーズレーシングデザインでは、世界を驚かせた、ナノカーボンを作り出した東レで作られた、高強度炭素繊維TORAYCA T1100Gと高強度樹脂#2574でナノカーボンシートに加工したモノを使い、SVF COMPILE-X製法で作られたロッドが、SVF COMPILE-Xナノプラスです。
8年ほど前に、ナノカーボンが東レで開発せれて以来、ロッドが軽くて強いモノが多く誕生していますが、ダイワのカーボン加工技術は、他のメーカーではマネが出いない領域に達しています、スティーズレーシングデザインはダイワのもてる技術を最先端の素材を使い、軽量で有りながら、高強度、高反発、高感度だけでなく、ハリが有るのによくしなるロッドが作られています。
ダイワ X45
縦方向の繊維を並べた状態で作られたカーボンロッドは、ねじれやすく、キャストのたびに、ロッドの曲がる方向が変わってしまい、ルアーの弾道が変化してしまいます、キャスト制度を上げるために、縦方向に巻かれたカーボンに対して斜め45度の方向のカーボン繊維をクロスさせて巻き付ける事で、ねじれを矯正して、キャストフィールと、BASSとのファイト中のロッドの変な曲がり方を防止しています。
※スティーズ RD 7011HRB は、テップからバットまで、ロッド全体にX45で補強されています。
ダイワ 3DX
ダイワの3DXは2種類あります、六角形に整形されたカーボンクロスと、六角形と横方向の繊維をいっしょに編み込んだモノが有り、スティーズでは、後者のクロスが使われています。
なぜ、3DXが生まれたのか、実は、グラスロッドが主流の時代、ロッドのカスタムの手法として、ガイドを止める糸、スレッドをロッドにクロスする様に巻き付け、バット部分の補強と硬さを上げるカスタムが有りました、ハートランドのバット部分のスレッドを巻いたデザインを見た事が有ると思いますが、そのデザインが昔は補強として使われていました。
その方法を、カーボンで作りあげ、バット部分の曲がりによってカーボンのパイプがつぶれて折れないための補強と、曲がった後、早く戻ろうとする力をあたえる特性を3DXが行っています、
※スティーズ RD 7011HRB は、グリップから、2個目のガイドまで3DXで補強されています。
ダイワ エアーガイドシステム
従来のガイドよりも、40%軽い、「AGS」エアーガイドシステムが、さらに軽くなって、スティーズレーシングデザインに使われています、カーボン製のフレームにはHVFナノプラスに、航空宇宙向けに開発された、「東レ(株)トレカⓇT1100G」を使用
ガイドのリングは2種類、
AGS Cリング
新開発の軽量リング(Cリング、コバルト合金リング)
AGS Nリング
新開発の軽量リング(Nリング、シリコナイトリング)
スティーズ RD 7011HRB トップガイドはSIC
RD 7011HRB トップガイドはチタンフレームSICリング
ダイワ エアセンサーシート
軽量化・高強度・高感度を実現するカーボンファイバー入りリールシート。用途に応じて専用設計することで汎用リールシートでは体験できない操作性を生み出す。ホールディング性と操作性を向上させる両軸リール対応のダブルトリガータイプ。
スティーズレーシングデザイン RD 7011HRB
手に持つと、以前、スティーズ ストライクフォースを手に持った時の間隔が手から伝わりました、冷たくて、金属の様に硬いと思わせる、手に伝わる感じ、なのに、すごく軽い、テーパーはレギュラーファースト、天井に当ててゆっくり力を加えると、綺麗なカーブを描きます、
手元に来るまでに、色々と調べていたら、バットの太さが、14.9㎜、テップは、2.5㎜
似てるテーパーのロッドを持っていたので、比べると、曲がり方は、
ハートランド721HRB-18と良く似ています、ただ、曲がるテンションは別物だけどね
おそらく、製造される時のマントル(心棒)が同じだと思われます。
スティーズ RD 7011HRB スペック
- 全長(m):2.16
- 継数(本):2 ※グリップジョイント
- 仕舞寸法(cm):188
- 自重(g):114
- 先径/元径(mm):2.5/14.9
- ルアー重量(g):11-42
セパレートグリップの間に「JIGGA STICK」の文字が書かれています。
スティーズレーシングデザイン RD 7011HRB はジグ専用ロッドなので、ボトム系の
カバージグ/フットボールリグ/ヘビーテキサスリグ/ヘビーキャロライナリグ
ボトムの変化を手元に確実に伝えるために作られました、ジグのスカートのフレア感や、ジグのトレーラーの動きまで、手元に感じる事が出来るロッド、パキンパキンに高弾性、高感度設計なので、用途外のビックベイトなどは、キャストすると、ルアーウエイトを守っていても、キャストで折れてしまう可能性があります
スティーズ RD 7011HRB フックキーパー
セパレートグリップの間に、フックキーパーが標準装備
RD 7011HRB エアセンサーシート
RD 7011HRB エアセンサーシートには、「SVF COMPILE-Xナノプラス」の文字が、
RD 7011HRB エアセンサーシートの締めこむ部分にカーボンワンポイント
STEEZ_RACINGDESIGN RD 7011HRB
超高感度と軽量化されているので、乗せるリールには、こだわりたい、重いリールだと、スポイルしてしまうから、剛性が高く、リール自体の感度が良く、20ポンド80mのキャパが有るリールと考えると、スティーズATWを乗せる事にしました。
使用する、ラインは、基本データーには、フロロカーボンラインの表記だけなので、ダイワ製の、スティーズフロロ、モンスターブレイブZ、などが良いと思う
ロッドの性能をスポイルさせないフロロラインを選びたい、ダイワの最高級BASSロッドだから。
私の場合、信頼できる、R18 フロロリミテッドか、モンスターブレイブZを使いたいと思います。
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